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橋木 坂上 日

〜日のページ〜

〜プロフィールと一言〜
◇理学療法士の日です。なぜ私が理学療法士になろうと思ったのか、そして今後の目標を軽く紹介しようと思います。
 私は小さい頃から野球をずっと続けてきました。小学・中学・高校と続けてきましたが、高校の時に膝を怪我し、3度の手術を経験しました。大学に進学して野球をする予定だった私は、怪我が原因で大好きな野球も出来なくなり、進路にすごく悩みました。そんなときに思い浮かんだのが、高校時代に何とか野球が出来るように支えてくれた人達の姿でした。私は、今まで色々な人に支えてもらって野球が出来ていました。高校時代は部員が100人弱もいる部活の中でプレーしていました。怪我をしながらも野球をやめなかったのは、ベンチ入り以外のメンバーや指導者、父兄、OBの方々の支えがあったからです。おかげで最後の夏の大会まで何とかプレーすることが出来ました。そんな支えの中でも、身体の面で支えてくれたのは、病院でのリハビリでした。怪我をした時の不安と焦る気持ちを一生懸命なリハビリで支えてくれるそんな姿が私の目に焼き付いていました。そんな風に自分も誰かのために一生懸命になりたいと思い、今の理学療法士を目指す事になりました。
 私と同じように怪我をしながらも何かに一生懸命没頭しているスポーツ選手や学生を支え、夢を目指し、夢に向かって頑張るスポーツマンの一部の原動力になれればいいなと思い、理学療法士の道を選びました。今後もこの初心を忘れる事なく精進して参ります。
◇この日のページでは『なぜ怪我をするのですか?』、『どうすれば怪我をしにくい体になりますか?』『どうすればうまくなりますか?』、『どのようなトレーニングが有効なんですか?』、『怪我をした時にどういう事をすればいいですか?』いち早く怪我を治し、競技復帰して活躍したいスポーツ選手や部活動生、そしてスポーツを愛する皆さんの疑問にお応えできればいいなと思い作成いたしました。



2012/04/02 スポーツ傷害について(第1弾)〜怪我はなぜ起こるの〜
 記念すべき第1回目はスポーツ傷害についてです。スポーツ傷害を起こし、戦線離脱することも部活動やスポーツをする上でよくあることだと思います。今回はまずスポーツ傷害とはどういったもので、なぜそのようなことが起こるのかということを説明していきたいと思います。
 スポーツ傷害には大きく分けて2つあります。1つはスポーツ外傷、2つめはスポーツ障害で、この2つを総称してスポーツ傷害と呼びます。
 スポーツ外傷とは、強い力が筋肉や骨にかかり、骨や筋肉、靱帯などを損傷してしまうことを言います。例えば骨折や脱臼、靱帯損傷やねんざ、肉離れなどが挙げられます。
 スポーツ障害とは、練習や試合での繰り返し動作が原因で、同一部位にストレスがかかり損傷してしまうことです。例えば野球肩や野球肘、ジャンパー膝やシンスプリントなどが挙げられます。柔らかく説明すれば、スポーツ外傷は明らかな転倒や接触などでの怪我で、スポーツ障害はオーバーユーズなどの使いすぎが原因となることが多いです。

   
 しかし、スポーツ外傷にも外傷の起こる原因というものが実は元々あることが多いです。次の図を見て下さい。

 
 まず素因(怪我をする要因)を持っている選手とは、年齢や性別、体のつくりや体力など個人個人で違います。年齢が若くて動作などが未熟であり、スポーツを始めたばかりの選手などが、経験の長い選手と同じような練習などをすることにより怪我の確率が高まります。これが図でいう内的因子です。これに外的因子が加わるともっと可能性が高まります。外的因子とは、競技自体のもつ難しい動きや、そのときの天候やグランドの状態、選手の使っている道具が古くなってきているなどといった、マイナス面です。そういったことが重なった状態でプレーすることにより、普通にプレーをこなす選手と怪我をしてしまう選手が分かれてしまうのです。下の図が怪我の発生要因です。
 発生要因には、個体要因・環境要因・トレーニング要因の3つがあります。


 それではこれらの発生要因は、どうすれば予防できるかを次回のコラムで説明していきたいと思います。
 次回のテーマはスポーツ傷害について(第2弾)〜怪我はどうやって防ぐ?〜です。次回もよろしくお願いします。





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